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もの申す2

2017年08月02日

100万人処刑? "韓国史最大タブー"の教訓

プレジデントオンラインの記事からです。

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数年前からマンションの建設ラッシュに湧くソウル。東京の2〜3倍という価格にもかかわらず、資産形成を夢見るソウル市民の間では売れ行き好調だという。だが今から67年前、ソウルとその近郊は、北朝鮮軍の怒涛の進撃に飲み込まれた。阿鼻叫喚の混乱のなか、李承晩・韓国大統領(当時)は自らの失策の責任を反対派の国民に押し付けた……。

首都ソウルの地政学的リスク

ソウルでは数年前からマンションの建設ラッシュが起きています。販売価格は東京のマンションの2〜3倍。そんな高額物件が次々と売れるというのですから驚きです。

ソウルは北朝鮮に近接しており、地政学的に極めて危険な都市です。北緯38度線の南北軍事境界線付近には、北朝鮮軍の長距離砲など300門以上がソウルを標的にしており、これらが一斉に火を吹けば、ソウル市民100万人に死傷者が出るといわれています。

それでも、ソウル市民は市内に高額なマンションを買い、そこに資産を形成します。ちなみに、保険会社は戦争で家屋が損傷を受けても保険金を支払いません。どの国でも、戦争は保険金支払いの免責事由となっています。

戦闘が始まれば、朝鮮戦争の時のように、漢江の橋を落とし、漢江を防衛線にする戦略をとることが想定されます。そうなれば、また、ソウル市民はどこへも逃げることができません。

韓国では、首都を南に移すことも検討されました。朴槿恵前大統領の父の朴正煕大統領は1970年代、首都移転構想を打ち出します。これは実現しませんでしたが、その後、盧武鉉大統領がソウルの南東120キロの地に「世宗市」を建設し、ここを新しい首都にしようとしました。しかし、保守派の反対や2004年に出された憲法裁判所の首都移転違憲判決により、遷都計画は頓挫しました。

朝鮮戦争の時代、韓国は追い詰められて、水原、大田、大邱、釜山と政府の拠点を移しました。それ以降、ソウルに首都を置き、北朝鮮を押し戻すということが政府の使命とされ、ソウルから遷都することは「後退」であると、否定的に捉えられたのです。

スケープゴート探しの果てに

1950年6月25日、朝鮮戦争の開始から1週間で、韓国は政府を釜山へ移します。李承晩大統領ら政府は国民を見捨てて、ひたすら逃げるのみでした。無為無策の韓国政府に対し、国民の批判と怒りが沸き起こります。

政府はこれらをかわすため、スケープゴートを探し、とんでもないことを始めました。韓国現代史の最大のタブーとされる保導連盟員の大量処刑(保導連盟事件)です。政府は、韓国軍が北朝鮮軍に簡単に敗退するのは韓国民の中に北朝鮮と内通するスパイがいるからだ、と喧伝しました。

保導連盟とは共産主義からの転向者や政治犯、その家族らを再教育するために加盟させた組織で、いわば政府に批判的な人々をリストアップした集団でした。その中には、配給がスムーズになるという理由で、貧困層や素行不良な一般市民も多く含まれていました。

李承晩は「ブラック・リスト」に載っている彼らをスパイと決め付け、軍や警察に処刑するよう命じました。反対派を恐怖政治によって黙らせ、政府の失態をスパイの責任にしてしまおうという魂胆でした。

このとき、多数の保導連盟員が韓国全土で処刑されました。保導連盟事件の犠牲者数には諸説ありますが、この事件の遺族会にあたる「全国血虐殺者遺族会」は114万人が処刑されたと主張。韓国政府の「真実・和解のための過去史整理委員会」を率いた歴史学者の金東椿氏は少なくとも6万人から11万人、朝鮮戦争研究の第一人者である延世大学の朴明林教授は、1950年だけで20万人が処刑された可能性があるとみています。

いずれにせよ、朝鮮戦争で犠牲になった韓国の民間人の相当部分が、北朝鮮軍によって殺されたのではなく、自国の政府によって殺されたことを忘れてはならないでしょう。(金東椿氏は、北朝鮮軍がのちに国連軍によって北へと押し戻される際、同様の規模で「南の協力者」の集団処刑を行ったとも推測しています)

この大量処刑で、政府批判はピタリと静まります。政府にとって、この措置は極めて効果的であったのです。

危機は敵・味方区別なく、あらゆる存在を「脅威」に変えてしまいます。脅威が脅威を呼ぶ負の連鎖の中で冤罪(えんざい)が巻き起こり、必然的に、多くの犠牲者が発生します。

ようやく応援のアメリカ軍が来たが……

韓国政府が釜山へ移った7月2日以降、待ちに待ったアメリカ軍の部隊投入が始まります。「アメリカ軍が来ればもう安心だ」と李承晩は手放しで喜んだといいます。

ところが、アメリカ軍は士気の高かった北朝鮮軍に各地で敗退しました。アメリカ軍では第2次世界大戦の終結時に多くのベテラン軍人が退役しており、急ごしらえの実戦経験のない部隊が編入され、士気も低かったのです。

アメリカ軍は大田(テジョン、韓国中部の都市)で大敗すると、釜山まで撤退します。その際、北朝鮮軍によりアメリカ兵捕虜が虐殺される「303高地の虐殺」が起きています。北朝鮮の金日成は、「解放記念日」の8月15日までに釜山を陥落させて朝鮮半島を統一すべし、と声明を発表します。

焦った李承晩は日本の山口県に亡命政府を受け入れてもらうよう、日本と交渉を始めています。大の日本嫌いであったにもかかわらず、日本に助けを求めたのですから、まさに恥も外聞もありません。

しかし、当初は敗退し続けていたアメリカ軍も、釜山近郊でようやく北朝鮮軍を押し返しはじめました。「アメリカに助けてもらう」という李承晩のもくろみは、何とかギリギリのところで達成されたのです。

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宇山卓栄(うやま・たくえい)

1975年、大阪生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。個人投資家として新興国の株式・債券に投資し、「自分の目で見て歩く」をモットーに世界各国を旅する。おもな著書に、『世界一おもしろい世界史の授業』(KADOKAWA)、『経済を読み解くための宗教史』(KADOKAWA)、『世界史は99%、経済でつくられる』(育鵬社)、『“しくじり”から学ぶ世界史』 (三笠書房) などがある。(写真=ROGER_VIOLLET)





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posted by たわごとオヤジ at 15:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

原爆は落とされたほうが悪いのか? 北朝鮮と中国の核に対抗する議論を【評論家・江崎道朗】

日刊SPA!の記事からです。

画像クリックで記事がご覧になれます。


広島・原爆ドーム.jpg


記事内容

【江崎道朗のネットブリーフィング 第17回】

トランプ大統領の誕生をいち早く予見していた気鋭の評論家が、日本を取り巻く世界情勢の「変動」を即座に見抜き世に問う!

◆「悪いのは、アメリカのトルーマン民主党政権だ」

 8月になると、広島、そして長崎の原爆の日が続く。

 この両日、マスコミでは「原爆を投下されたのは日本が悪かったからだ」と言わんばかりの意見が報じられ、「過去への反省」が唱えられる。しかし、「原爆を投下されたのは日本が悪かったから」なのだろうか。

 世界には、「そんなことはない」という意見がある。特にASEAN諸国やイスラム圏の中には、「原爆を投下したトルーマン民主党政権の責任を追及すべきだ」という声があるのだ。いまから20年以上も前の1996年8月9日、長崎市にて民間団体主催で「原爆殉難者追悼集会」が開催され、世界イスラム連盟日本代表で、インドネシア人ジャーナリストのイドリスノ・マジットさんが講演をした。

 演題は「アジアから見た原爆投下」であり、マジットさんは冒頭、インドネシアの外務大臣のことについてこう紹介した。


《昨(1995)年8月、広島でパグウォッシュ会議が開かれました。核兵器廃絶のための会議で、1995年にノーベル平和賞を受賞した国際的に有名な平和グループです。

 この広島大会に、インドネシアの外務大臣を務めたルスラン・アブドルガニー博士が出席しました。10年間、外務大臣をやりました。

 この会議の席で、アメリカの出席者が、「日本は世界で最も悪い国だ。だからぶっ叩いたんだ。原子爆弾も使ったんだ。悪いことのすべての原因は、真珠湾攻撃だ。だから、ノーモア真珠湾だ」と言いました。

 その論議を聞いていたアブドルガニー博士は「ノーモア広島、ノーモア原爆」と呟き、次のように反論したのです。

「真珠湾攻撃は、日本の軍隊とアメリカの軍隊との戦争です。だが、原爆投下はアメリカの軍隊が、日本の市民を殺したんです。

 それに、日本の悪いところを見るのもいいが、日本の良いところを見るのも大切です。私も、日本の兵隊のいいところと、悪いところを見ている。

 それでは、良いところは何か。まず植民地政治を破壊してくれたことだ。おかげで我々は独立のチャンスを掴むことができた。だが、その時、アメリカは我々の敵である植民地主義国を助けていたではないか。

 だから、私たちアジアは日本に感謝しているんですよ。いくらアメリカが日本を罵倒しても、アジアは日本に感謝しています」》

 日本の敗戦後、インドネシアの再占領のために侵略をしてきたオランダ軍を相手にインドネシアは独立戦争を繰り広げた。そのインドネシア独立軍の外交交渉の責任者としてオランダと渡り合い、独立を勝ち取った闘士が、このアブドルガニー元外相だ。

 私も会って話をしたことがあるが、アブドルガニー元外相はこの独立戦争において、日本軍将兵が日本に帰国せずにインドネシアに残留し、独立戦争に参加、その多くが戦死したことを間近に見てきた。

 そのため日本軍による占領統治については批判的であったが、同時にアジアの独立を願った日本軍将兵が多数存在していたこともよく知っていた。そのため、「日本が侵略戦争をしたから原爆を落とされてもやむを得ない」といったアメリカの言い分には我慢ならなかったのだ。

◆「日本はアジアの味方です」

 マジットさんは講演の中でもう一人、マレーシアの外務大臣についてもこう紹介した。

《今から20年近く前のことです。

 ASEANを創設した功績で、国連ハマーショルド賞をもらったマレーシアのガザリー・シャフェー外務大臣が、広島に来たことがあります。

 ガザリー博士が広島の原爆慰霊碑の前に来たら、そこである日本の中学校の女の先生がこう説明していたのです。

「先の戦争は侵略戦争です。日本はアジアを侵略したのです。日本軍将兵は残虐だから、アメリカが原爆を投下したのです。日本人は反省しなくてはなりません。アメリカ軍の原爆投下なくして、日本民族は反省しなかったと思います。アメリカは日本人を真面目にしてくれた恩人です。」

 これを聞いて、ガザリー博士は大変驚きました。

 しかも、その女の先生はクアラルンプールの日本人学校にいたことのある人で、ガザリー博士は昔から知っていた。

 それで、ガザリー外相は次のように語りました。

「大東亜戦争によって植民地体制が崩壊したから、アジア・アフリカは独立のチャンスを掴んだのです。アジアは500年間、ヨーロッパ人の搾取と弾圧に苦しんだのです。アジア人は何度も植民地主義者と戦ったが、植民地体制は粉砕できませんでした。日本軍がアジアの代表として粉砕してくれました。

 アメリカはヨーロッパの味方だから、アメリカとヨーロッパはアジアの敵で、そのアメリカやイギリスやオランダと戦った日本は、アジアの味方です。

 あれから、米ソの核弾頭つきミサイルの製造競争が始まりました。現在の核は地球を80回も破壊する力がありますし、『イスラエルが核兵器をもっている』と分かった時から、核はリビヤ、イラク、パキスタンと拡散していますから、核戦争が各地で起きると地球は終わりになります。

 ですから、この原爆ドームをワシントン広場に移して、メモリアルの銅版に「原爆を投下して日本人に申し訳無いことをしました。許してください。今日の核競争時代をもたらしたのは、アメリカ政府です。世界人類におわびします」と、彫るべきでしょう。

 いいですか。謝罪すべきはアメリカです。

 そして謝罪されるのは、広島と長崎の市民を含む全人類なんです」》

◆原爆の日こそ北朝鮮、中国を含む核兵器所有国を批判すべき

 このようにASEAN諸国を代表する二人の外務大臣の発言を紹介した上で、マジットさんは講演においてこう断言した。

《原爆投下を反省すべきはアメリカです。日本ではありません。

 アメリカはデモクラシーの国なのに、広島、長崎で子供たちまで殺してなぜ謝らないのか。私たちアジアは、疑問に思っているのです。

 また、反省すべきは、核兵器を開発している国々です。それはアメリカであり、ロシアであり、中国です。これらの国こそ反省して核兵器を廃棄してほしいと熱願しています。》

 補足しておくと、原爆投下を決断したのはトルーマン民主党政権であって、当時もアメリカの海軍や国務省の中には原爆投下に反対する意見が存在していた。この点を踏まえれば、マジットさんの意見に全面的に賛成だ。

 非戦闘員が大半を占める広島・長崎に原爆を投下したことは明らかに国際法違反であり、落とした方が悪い。

 現在で言えば、核兵器ミサイルを開発し、平和を脅かしているのは北朝鮮と中国であって、安倍政権ではない。

 にも拘わらず日本のマスコミは、「日本が悪かったから原爆を落とされたんだ」といったトーンで過去の日本を非難するだけで、現在の問題、つまり核ミサイルを日本に向けている中国や北朝鮮への対抗手段を議論しようとしない。

 「再び核兵器の犠牲者を出さない」ための前向きな議論こそ原爆の日にふさわしいはずなのだが、そうなると、中国や北朝鮮の核兵器への対抗策に触れざるを得ない。果たして日本のマスコミにそうした議論を行う勇気と見識があるだろうか。注目しておきたい。



【江崎道朗】

1962年、東京都生まれ。評論家。九州大学文学部哲学科を卒業後、月刊誌編集長、団体職員、国会議員政策スタッフを務め、外交・安全保障の政策提案に取り組む。著書に『アメリカ側から見た東京裁判史観の虚妄』(祥伝社)、『マスコミが報じないトランプ台頭の秘密』(青林堂)、『コミンテルンとルーズヴェルトの時限爆弾』(展転社)など

posted by たわごとオヤジ at 15:17| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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